レジンケースのキーボード!?「Akko YU01」使用レビュー

こんにちは、c1trusです!

今回はAkkoよりリリースされたレジンケースのキーボード、
「YU01」を詳しくレビューしていきます。
非常に丸くて可愛らしいデザインも特徴的ですが、
レジンケースのキーボードを触るのは初なので、
どういった感触なのか詳しく見ていきましょう!
※レビューにあたりAkko JP様よりご提供いただきました。
ハードウェア
ケース
レジンケース採用で、乳白色のハチミツの塊みたいです。かわいい。
少し指紋が目立ちやすいかなとは思いますが、
重量も1.3kgとしっかりあり、加工もしっかりされています。
重量的にもチルトはなく固定。
チルト角度は問題ないですが、手首側の高さが22mmを超えていて高めなのは注意。

足が丸めで小さく分厚いのが良いですね!デスクとしっかりアイソレートされそうです。

内部構造
マウントスタイルはトレイマウントを採用。
4,5箇所かなと思ったら10箇所ネジでしっかり止められていました。

プレートはおそらくNon-flexcut PCプレート。
PCBもNon-flexcutです。

PCBとプレートの間には、
- フォーム(Poron系)
- IPXE
- PET
の定番3種で調音されており、金属的なノイズや共鳴を抑えつつも
スイッチのクリスプ感が残るように調整されています。

PCBに弱粘着する感じでボトムケースには、
- Tape-Mod代わりのフォーム
- フォーム(Poron系)
- IPXE
の3種類で調音されています。



計6種の調音でトレイマウントの弱点の共鳴やノイズを調整するような機構となっていますね!
スタビライザーはプレートマウントが採用されています。
上下のガタつきなどはあまりなく、戻りも良好。ノイズもほぼないかなと。
ルブも適度になされていますが、若干少ない気もするので足してあげても良いかもしれません。
キースイッチ
Akko V3 Piano Pro (Special Edition)を採用。
Specialは色の違いだと思います。
| Switch Type | Linear |
| Oprating Force | 45gf ± 5gf |
| Total Travel | 3.1mm |
| Stem Material | POM |
| Top Housing | PA(PA66?) |
| Bottom Housing | PA(PA66?) |
トラベルの実測は3.1mm。

ステムは13.6mmでロングポール、
スプリングも19.9mmのSingle-Stage ロングスプリング。
ロングポールのロングスプリングなので荷重変化が大きくなく、
底打ちも柔らかいです。ステム戻りも良好。
ステムのレール、ポール部分に少量ルブがされています。
若干カサつきはあるもののスムーズで、天付きもある程度抑えられています。
ルブに若干個体差は感じます。


軸ブレは多少ありますが、タイトな部類に属します。
素材はハウジングがPA、ステムがPOMでスタンダードな構成。
スイッチ自体はクリスプ感ある明瞭なサウンド。


キーキャップ


ASAプロファイルのPCキーキャップです。
厚さの実測値は1.5mmで標準から少し分厚め。
印字ハゲの可能性はありますが、摩耗耐性は強いです。
PCキーキャップは加工によっては引っかかってタイピングしづらい場合がありますが、
本製品は多少引っかかるものの使用には問題ないかなと思います。
一般的に多いCherryやOEMプロファイルとは異なり、
ASA採用なので高さがあります。
高さがある分タイピングの感覚も違うのですが、
音が少しThocky寄りになります。

接続方式
2.4GHz/BT/有線のTri-Mode対応で、技適も取得済みです。
打鍵感/打鍵音

動画で音を確認してみましょう!
確かにトレイマウントの硬さを感じる部分はあるのですが、
スイッチやフォームのお陰で共鳴も感じず非常にクリアなサウンドです。
今年触ったトレイマウントのキーボードでもトップクラスかなと思います。
PCキーキャップだと音が硬く高くなる傾向になるのですが、
ASAプロファイルと調音が良く、Thockyめに抑えつつも、
スイッチ本来の歯切れの良さがでていると思います。
ただ手首側の高さが高いのとASAが相まってかなり手首に角度がつく、
もしくは浮かせないといけないのが少しタイピング体験としては悪いです。

キーボードの手首側の高さは16mm-17mmぐらいがタイピング体験としては良いと思います。
ソフトウェア
QMK/VIA対応です。
こちらからjsonファイルをダウンロードして読み込ませることで、
キーをフルプログラムすることが可能です。

余談ですが、各社QMK/VIA対応を謳うのであれば、VIAに接続したらプリロードされるようにしておいて欲しいのが願い…
キーリマップ
いつものようにDesignタブからjsonファイルを読み込ませましょう。

読み込ませると以下のようにキーリマップが変更可能となります。
制限などは特になく、フルプログラム可能です。


近年はQMK/VIAに対応していると言いながらMod-Tapが使用できない例も散見されますが、問題なくMod-Tapも使用可能です。

もともと入っているシステムキーなどももちろん変更可能です。
BTや2.4GHzの切り替え、マルチメディアキーなども自由自在。


レイヤーは「0-1/4-5」がWindowsで「1-2/6-7」がMacみたいな構造です。
8は共通のFn2層目のレイヤーになってますね。
ライティング


ライティングもVIAから変更可能です。
色やエフェクト、明るさ、スピードなどを細かく変更することができます!

キーへのライティングもですが、レジンケースへのアンダーライトが非常に映えて綺麗ですので、色々試してみてくださいね!
さいごに


今回はAkko YU01をレビューしました!
トレイマウントながらも、打鍵感や打鍵音をしっかり調整されていて、
音や感触が気持良いキーボードでした。
スイッチもプレビルドキーボード付属のものとしては、
品質が高めだと思います。
レジンケースは思ったよりもプラスチックな感じの音ではなく、
詰まった感じの音がするのが発見でしたね。今後に期待。
プロファイルがASAに加えて、キーボード前面側の高さがかなり高めなのは、
注意が必要なポイントかなと思います。
VIAに対応し、Tri-Mode接続対応なのも利便性が高くて良いですね!

