手デカの救世主「Teevolution Terra Pro」使用レビュー
はじめに

こんにちは、c1trusです!
今回はTeevolution Terra Proをレビューしていきます。

結論としては、G703の流れを汲むエルゴノミクス形状を軽量化し、
性能を現在のフラグシップ級に進化させた製品です。
そのあたりを詳しく解説していきたいと思います。
※レビューにあたりTeevolution様より商品をご提供頂きました。
形状
幅 68.7mm x 全長 124.7mm x 高さ 42.6mm で、
ラージに分類できる、左右非対称エルゴゲーミングマウスです。
持ち方としては、何でも対応できるかと思いますが、
主にかぶせ/つかみの方が使用しやすいかなと思います。
Terraの形状はざっくり言うとLogicool G703クローンといって差し支えないです。
持った感覚も近く、非常に手に馴染みのある形状です。
G703のサイズ感ですので、
日本人だと手が大きめの人向けのサイズ感です。
センサーポジションは、ややフロント寄りで、
つかみ持ちだと親指と同じか、少し前に来るぐらいとなります。
センサー位置もG703とほぼ同じ位置になるので、
操作感まで似ていることになりますね。
さすがにG703は手放してしまっているので、
ここからは近しい形状のPulsar X3 Crazylight と比較していきます。

横から見ると前方に違いが見られます。
X3は傾斜と丸みが急ですが、Terraは比較的なだらかです。
後方はほぼ同等の形状に見受けられます。


側面の形状はX3と比べるとクビレが若干小さいです。
また側面前方の逆ハが、Terraのほうが強いです。
こちらのほうが自然とマウスを持ち上げることができますね。

前方から見るとよく分かりますが、Terraはクリック部分が大きく凹んでいますが、
X3は少し凹んでいる程度ですね。
こういった細かい差が結構握ったときのフィーリングに差を生んでいます。
G703とは本当に似ています。

総合すると、総合しなくても形状に関してはG703クローンと言って差し支えないです!
X3との差は上や以前のレビューでも書きましたが前方への傾斜や、側面の逆ハの字の角度、クビレが違うのでかなり持った感覚は違います。
サイズ感もあって万人に受け入れられやすい、好まれる形状ではないと思います。
ただ昔はずっとG403/G703hを愛用していた私にとっては非常に好みの形状ですし、
この形サイズ感で50g程度のマウスはないので、待ち望んでいた方も多いでしょう!
本体重量
49g±2gとなっています。

個人的には、このサイズ感のマウスは50gから60gぐらいがバランス取れていてベストだと思います。
バッテリー
バッテリー容量250mAhです。
あまりバッテリー持ちは多くないので、
4000Hzで1日作業とゲームをするとゴリゴリ減ります。

毎日寝る前に充電しておくのが無難かなと思います!
シェル

このサイズ感で穴無し49gを実現しています。
強く押すと若干たわみますが、プレイ中にそんな力で握ることはないため
たわみなどの剛性でプレイには支障はありません。
底面は若干柔らかいですが、
こちらもプレイ中に剛性問題で沈んだり支障をきたすことはないでしょう。
穴無しで軽量な、作りの良いマウスです。
コーティング
コーティングはグリップテープなしでも滑りにくいほうです。
基本的には無くても問題ないですが、グリップテープも付属しているので、
気になる方は使用しましょう。


個人的には手へのホールド感がある形状とサイズなので、
グリップテープなしでも問題はないです。
メインボタン

クリック感は、はっきりとしたCrispyな押し心地とサウンドです。
少し軽めで、若干リバウンドが弱め感はありますが、プレイには支障ないレベルです。
プリトラベルはちょっとだけありますが、指に力を入れると反応します。
かといってミスクリックを誘発するような軽さではないです。
ポストトラベルはある程度確保されているので、
詰まった感じがすることもないです。

クリックしたときの筐体に反響する音とベコっとした感じが少々あるのは気になりますね。
サイドボタン

サイドボタンの位置は、つかみ持ちだと
ちょうど親指がサイドボタンの真ん中に来るぐらいです。
かぶせ持ちでも、前方後方ともに指は届き操作は問題ないです。
自然な位置にあるのでマウスを持つ重心がブレないのもいいですね。
クリックは明瞭で、軽めです。
プリトラベルが多少あり、ポストトラベルに余裕がありますので、
少しふわっとした感覚がありまが、クリックはハッキリしています。
ホイール

ノッチ、ステップ感は軽めのホイールで、重さは軽いです。

ホイールを多用する場合でも、疲れることはないです。
ステップ感が少し薄いので、ホイールで細かな操作をする場合はやりにくいかもしれません。
上下どちらも感触は変わらず、
異音や通常使用範囲内で気になるガタつきもないです。
ホイールクリックは柔らかめで、トラベルも短いです。
個人的には好み。
ホイールにピンなどを入れていても、特に操作感に問題ないです。
マウスソール

はじめはPTFE面ソールで梱包されています。
ブツブツした表面で少し変わった表面と形状の面ソールです。

普通の面ソールよりも当然ザラッとしたフィードバックを感じます。
付属で面ソール1setと、丸型ソール1setが付属してきます。

注意点としては、付属以外の汎用丸形ソールに変更する際は
ソールガイドに邪魔される可能性があるところです。

ソールガイドの中に入るサイズの、汎用丸型ソールを選ぶ必要がありますので、使用できるソールが限定される可能性があります。
ソフトウェア
WEBドライバーに対応しています。
設定

付属のドングルは1kHzですが、別売りの8kHz対応Rapid Syncを購入の場合は、
設定からペアリングしておきましょう。

ファームウェアも最新かどうかを確認して、
必ず最新に更新しておきましょう。
ホーム

ホームではボタン機能の割り当てが可能です。
プロファイルは4つまで保存可能。

パフォーマンス

DPIサイクル、ポーリングレートなどパフォーマンスに関する設定が可能です。
角度スナップやリップル制御、MotionSyncなども搭載。
LODもPAW3950なので0.7mmから選択可能です。
Motion Syncとは
マウスのセンサーがポーリングレート(PCにデータを送信する頻度)と同期して、より一貫性のあるデータサンプリングを行う機能です。
より滑らかで正確なトラッキングが可能になる代わりに、少し遅延が増加します。
リップル制御とは
高DPIで発生しやすいセンサーのジッターやリップル(不規則な動作)を補正する機能。
高DPI時に滑らかなカーソルの動きを保ってくれるが、遅延が少し増加します。
角度スナップとは
ユーザーの手のブレや、意図しない曲線的な動きを直線的に補正する機能。
正確な直線を描くなどデザイン・編集作業には便利です。
FPSにおいては意図したエイムの微調整ができなくなる可能性があります。

角度調整があれば完璧だった…!!!
マクロ
マクロを作成して管理することが可能。
ここで作成したマクロをボタンに割り当てることが可能です。

センサー
PixArt PAW3950 STRIKE アドバンスセンサーを搭載しています。
最大42,000DPI、8000Hz対応。
高速トラッキングや高加速度への追従性が高く、
FPSなど競技シーンでも問題ないトップクラスの性能です。\
接続形式
付属の1kドングルでの2.4GHz、BT、有線のトライモード接続となっています。
8kで接続するには別売りのRapid Syncが必要なので注意です。
さいごに

今回はTeevolutionの新作エルゴマウス、
Terra Proを詳細に見ていきました。
品質や性能は高く、この形状を待ち望んでいた人にとっては
Teevolution Terra Proは非常に良い選択肢になると思います。
まさしく現代のG703と呼べる、
現代のフラグシップにブラッシュアップされたマウスです。

お値段も12500円程度、8kドングル付きで16000円程度なので、昨今のハイエンドと比べるとお求めやすい価格なのもグッドですね!
気になる点は以下でした。
- ソール選択の自由度に多少制限がある
- メインクリックの音が少し筐体に共鳴したり、ベコったりする
では!

