1万円代前半でフラグシップ級?「MCHOSE Mix87」使用レビュー

こんにちは!c1trusです。

今回は「MCHOSE Mix87」を詳細にレビューしていきます。
スキャンレート256kHz、8kHzポーリングレートで、RT0.001mmとACE68 Turboに迫る性能を有しながら1万円台前半で購入できる本機。
一体どのような製品となっているのか、詳しく見ていきましょう。
※レビューにあたりHYPESHOP様よりご提供頂きました。
ハードウェア
ケース

ケースはABSとトップレートがアルミのフローティング構造となっています。
カラーはBlack/Pink/Whiteの3色展開。

カラー展開とデザインがLogicoolの製品を彷彿とさせるのは、MCHOSEがAce68のようなイケてるキーボードを作れるだけに少し残念です。
チルトは3段階で、無し/4°/8°となっています。

ケース前方の高さが実測値15.2mmとかなり低めなのが良いですね!
手首への負担が少なくフィーリングの向上につながります。

メディアキー・プロファイルスイッチ・ノブ

右上にVol up/dowm, Muteのノブが存在します。
オンボードのプロファイルを物理ボタンで切り替えるスイッチや、
ライティングの変更スイッチ、マクロも存在します。

プロファイル切り替えの物理スイッチは非常に便利です。
しかしAce68の様にどのプロファイルを使用しているか、目で分かる仕様ではないので、プロファイルごとにロゴのライティングを分けるなど一工夫必要になってしまうのは残念。
構造
マウントはトレイマウント。
プレートにある数カ所のネジでマウントされています。

分解する人向けですが、裏側のチルトスタンドの中にもマウント用ネジ止めがあるので注意。
ドータボードのケーブルなどを避けた構造に見えますが、そもそもこのネジがあってもなくても変わらないと思います。
ケース底面にはボトムコットンと、シリコンダンパーがあり吸音・調音されています。
よくある全面を覆い尽くすシリコンは詰まった感じになることが多いですが、
ハニカム構造のような衝撃や音を分散させるような構造となっているため、
打鍵感や打鍵音に嫌味がなくなっており非常に好印象です。



最近レビューしたDrunkDeerのX60 Futureも同じくトレイマウントで、ハニカムなシリコンで調音している構造でした!
どちらも打鍵感が良いので、個人的にはトレイマウントなら流行ってほしい構造です!




PCBとプレートの間にはシリコンサンドイッチパッドで吸音と打鍵感の調整をしつつ、
Fiber Swicth PadとPETシートでノイズカットと調音を行っています。プレートはアルミ。
スタビライザーの精度や反応はストックとしては良いと思います。
ルブもされており、スタビライザー由来のノイズはほぼ感じません。
スタビライザーの調音に専用のシリコンパッドが付いており、
好みによって取り外したりすることも可能です。

ルブが馴染むまでに少し時間を要すと思いますので、使用しながら馴染ませましょう。
スタビライザーのシリコンパッドはスイッチやキーキャップによって変わると思うので、好みによって調整してください。
キーキャップ
実測値1.5mm厚のダブルショットPBTキーキャップを採用。
シャインスルーとなっていて、印字がLED透過となっています。
十分な厚さがあり、若干グリップ感が弱くは感じますが、
テクスチャ感は少しあり、実使用でトラブルになるようなことはないです。
標準キーキャップとしての品質は十分かと思いますが、
Ace68 Turboの純正のほうがやはり良いです。
印字ハゲやテカリの心配は薄いですね。


キースイッチ
Mount Tai HE GTを採用。
| Mount Tai HE GT | |
| Initial Force | 35gf |
| Bottom Force | 47gf |
| Total Travel | 3.5mm |
| Stem | UPE & POM |
| Bottom Housing | PC |
| Top Housing | PC |
Mount Tai HE GT

荷重はゲーミングとしては一般的。
ボックスステムで3本のレールがあり、軸ブレは皆無ぐらいないため
精度検出の面で非常に優れています。

オールPCBハウジングにPOMとUPE混合ステムのため、
非常にカチカチとしたソリッドな高い音がします。音は大きめ。
ボトムアウトの音は高めですが濁りがなくクリアです。
トップアウトが非常に特徴的なチュンチュンした音があるので、
音は好き嫌いが分かれます。
一体型構造で分解できないためルブを追加することも不可能になります。

競技FPS向けの超精密で安定した精度面を意識した選択としては非常に正しいと思います。
トラベルの実測値は3.4mmとなります。

打鍵音、打鍵感

動画で確認していきましょう!
トレイマウントの弱点であるケース内の共鳴は抑えられています。
Mount Tai特有のトップアウトの共鳴は感じるものの、ボトムはクリーンでクリスプ感を維持しながら、ケース共鳴もほぼ無く鳴っていています。
ボトム音は高めで明瞭、嫌味のないClacky加減で個人的には好みですが、
やはりトップアウトの癖は少々気になります。
軸ブレは無くタイトでゲームでもタイピングでもフィーリングが良いです。
トレイマウントかつアルミプレート故の打鍵感の硬さは感じられますが、
アルファの打鍵感は良く、スペースバーは打ち疲れを感じます。
ラピッドトリガーの遅延、性能
Neon Testerで計測しています。
一部計測バグが発生しているので、あくまで参考値ですが、
8kHzポーリングレートで他ハイエンド製品の遅延と同程度から少し早い結果となっており、
計測結果でも優秀な値となっております。
実際の使用感としても、0.0001mmだとさすがに入力切れがたまにありますが、
デッドゾーンなし/RT Smart・誤爆防止なしのRT0.005mm-0.01mm程度から実使用でも問題ないレベル感の安定性を感じます。

上位機種であるAce68にも8kHzであれば全く引けを取らない結果ですね。
最近の磁気キーボードの遅延やスペックについての見解はこちらに記載してるので、興味のある方は読んでみてくださいね!
| keyboard | keyup(ms) | keydown(ms) | 備考 |
| drunkdeer a75 ultra | 0.739 | 0.467 | |
| amisis sololeveling | 0.944 | 0.456 | |
| wooting 80 he taki | 0.468 | 0.461 | タキオンモード |
| tofix | 0.373 | 2.818 | Key Downの計測バグ |
| melgeek real67 | 0.403 | 0.214 | |
| pcmk3 60 he | 7.82 | 0.238 | Key Upが計測バグ |
| attack shark r85he | 0.36 | 0.848 | |
| drunkdeer x60 | 0.542 | 6.763 | 速いところは0.4msほど |
| ace68 | 0.313 | 0.622 | |
| mix87 | 3.825 | 0.397 | Key Upが計測バグ |
ソフトウェア
Webドライバーに対応しています。
ドライバー更新

まずはその他の設定からファームウェア、ドライバの更新が無いか必ず確認しておきましょう。

キーボード買ったらまずはコレ!
アップデートがあったらしておきましょうね。
プロファイル

オンボード設定は3つ。
ショートカットキーはないですが、物理キーでプロファイルを切り替えられます。


Webドライバー上にオンボード設定以外は保存して、いつでもドラッグで入れ替えられます。
その他にも公式のプロファイルが用意されているので、こちらからカスタムするのもありです。
トリガー設定
トリガー設定からラピッドトリガー関連の設定が可能です。

アクチュエーション・スイッチプロファイル・キャリブレーション

アクチュエーションポイントは「キーが反応するまでの距離=ラピッドトリガーが起動する距離」となります。0.1mm単位で設定でき、最小0.1mmとなります。
プレイしながらお好みで調整していただいて問題ありませんが、あまり短すぎると誤爆の可能性が高まります。
そして必ず使用前に「軸を選択」からスイッチを選択し、「較生開始」からキャリブレーションをしておきましょう。

スイッチはホットスワップ対応ですので、変更した際もキャリブレーションしておきましょう。
クイックトリガー
ラピッドトリガーの設定はこちらになります。

バーサークモードオフだと最短0.02mmで0.01mmステップ調整となります。
バーサークモードオンだと最短0.001mmで0.001mmステップ調整となります。
リセットとトリガーは個別に設定でき、「連打体験を最適化」をオンにすると所謂連続ラピッドトリガーがオンになります。
デッドゾーン設定からトップとボトムのデッドゾーンを変更可能で、
デッドゾーンを0にすることも可能です。

ラピッドトリガーの設定に必要なものは揃っており、
設定も明快でわかりやすく良いです。

日本語が直訳なので、英語のほうがもしかしたら分かりやすいかも?
性能設定

キーボードの全体設定のようなものですが、
ここにもゲーミング的に大事な設定があるので見ておきましょう。
ポーリングレート
8kHzを選んでおきましょう。

マウスと違って高ポーリングレートでも最近のPCならそこまで高負荷にはならないと思います。
RT Smart/安定性モード
他製品で言うところのRT Stabや誤爆防止保護の設定になります。
設定をオンにすれば安定した動作が保証されますが、遅延は増加します。

好みだと思いますが、オフかつRTの設定を詰めても特に影響は感じなかったです。
アダプティブダイナミックキャリブレーション
自動キャリブレーションですね。
基本的にはオンで運用するのがいいと思います。
キーマッピング

基本的に縛りはほぼなく、ここからキーマッピングを変更することが可能です。
Win/Macが切り替えられ、Win用のFnレイヤーとMac用のFnレイヤーが用意されています。

Mod-Tapにマクロが入れられない、IME ON/OFFがないのは弱点ですが、Fnやシステムキーの縛りがなく自由なのはGoodポイント。
僕はIME側でF9,F10にIME ON/OFFを設定し、左右AltのMod-Tapに仕込むことで、疑似IME OM/OFFを実現しています。
F13以降のキーがあればそちらに入れるのもアリですね!
高度なキー
RS(RappySnappy),SOCD,Mod-Tap,トグル,DKSに対応。

Mod-Tap
1つのキーで短押しと長押しを利用して2つの機能を実現できる機能です。
ゲーミング用途ではShift短押しでアビリティ、長押しでダッシュなど色んなシーンで利用されています。
RS
深度優先と呼ばれる処理方法になります。
2つのキーを同時に押すとストロークが深い方のキーが優先されます。
SOCD(Snappy Tappy)
バインドされたキーが同時に押された時、どちらか一方のみを優先して入力を有効にする(最後入力優先 or 絶対優先)か、または両方とも無効にするか(ニュートラル)を設定できます。
こちらもカウンターストレイフに有効です。

Rappy Snaapyとの差は優先順位の決定方法にあります。
深度を利用するのか、入力順を利用するのかの差になります。
トグル
一度押せば押している状態が維持され、再度入力されると切れる機能です。

通常Shiftキーを押しながら走るのを、1回Shiftをタップすると押し続けなくても走りになり、再度Shift入力で歩きに戻せたりします。
DKS
1つのキーでキーストロークに応じて最大4つの機能を割り当てることが可能です。

インゲームでは浅め歩き、深め走りや、しゃがみ/伏せ、アビリティの使い分けなどを1つのキーの押し込み具合で調節したりできます。
ライティング

キーのバックライトとロゴのライティング、エフェクトが制御できます。
さいごに


今回は MCHOSE Mix87 を詳細にレビューしました。
ハイエンドに引けを全く取らないゲーミング性能と安定性を持ち合わせていて、
プレビルド1万円台前半と非常に魅力的な製品です。
タイピングのフィーリングも概ね良く、作業とゲームを両使いしたい人にはTKLという配列も相まって使いやすいと思います。
サウンドや音量面で少し人を選びはしますが、
バランスの取れているキーボードだと感じます。
キーマッピング周りやプロファイル切り替えで少しの不便さはあるものの、
全体としての使用感は便利というほどではないですが、大きな問題はないです。
では!
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