オーディオ

Harmonic Empire Xiao Qiao|本当に1万円で買えていいのか!?と思える1DDセミオープンIEM

c1trus
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こんにちは、c1trusです!

今回はHarmonic Empireの有線イヤホン「Xiao Qiao」をレビューしていきます。

しとらするーむでは一般的な音質評価だけでなく、

「音楽鑑賞・モニター」
「ゲーム」

という視点から詳しくチェックしていきます。

同じイヤホンでも、

「音楽を気持ちよく聴くための性能」
「FPSで情報を分析するための性能」
「制作時に音を正確に判断するための性能」

これらは必ずしも一致するものではありません。

そのあたりも含めて、Xiao Qiaoがどのような性能を持ったイヤホンなのか詳しく見ていきましょう。

※本製品は購入品 です。
※音質や装着感には個人差があります。

主な仕様

項目仕様
製品名Harmonic Empire Xiao Qiao
ドライバー10mm グラフェン振動板ダイナミックドライバー
ドライバー構成10mm DD Single
周波数特性104dB(1kHz)
インピーダンス9.8Ω (1kHz)
感度104db
コネクタ0.78mm 2Pin
プラグ3.5mm / 4.4mm プラグ交換式ではない
シェル素材20Hz~20kHz
カラーオレンジ / パープル / Rock Edition

試聴・検証環境

今回は以下の環境で検証しています。
Amariのインピーダンスマッチングを利用して出力側インピーダンスを0Ωにして視聴しています。

オーディオ・制作環境

項目使用機材
DAC / AMPAntelope Audio Amari / Fosi Audio MD3
接続3.5mm
ケーブル純正
イヤーピースELETECH BAROQUE
音源Spotify Lossless 44.1kHz/16bit

ゲーム環境

項目内容
使用タイトルVALORANT / Overwatch 2
ゲーム内オーディオ設定特になし
空間オーディオOFF

特に記載がない限り、音質評価は上記環境を基準としています。

付属品

付属品は以下の通り。

・イヤホン本体
・ケーブル
・イヤーピース2種(各3サイズ)
・ケース
・ステッカー・アクキー

付属品の充実度については価格を考えても十分だと思います。
イヤーピースも質は悪くなくて2種類付属してきますので、はじめてのIEMでも安心。

デザイン・構造・ビルドクオリティ

フェイスプレート

フェイスプレートには5N CNC加工したアルミニウム合金を採用。
そこまで高級感があるってほどではないですが、加工はキレイで金属のしっかりした質感があります。

シェル

シェルは3Dレジンのシェル。
10mmシングルDDにしては大きめの筐体ですね。

音響構造

Xiao Qiaoではセミオープン構造を採用。
フェイスプレートの裏がメッシュになっていてセミオープンの構造になっています。

中には10mmグラフェン振動板ダイナミックドライバーが1発。

ケーブル

純正ケーブルはそこそこ柔らかめで取り回しは悪くないです。
音質も悪い印象はないですね。本体カラーにあっててかわいい。

プラグ式ではないので、4.4mm/3.5mmの交換はケーブル自体を変更する必要があります。

装着感

シェルサイズはやや大きめです。
ただ装着感がとてもいいですし、重さもないので負担はほぼなく快適。

挿入は標準から深め。

長時間使用

装着感がいいので長時間音楽視聴やゲームをしていても耳が痛くなるようなことは無かったです。
ただシェルが大きめではあるので、女性の方など耳が小さめな方は注意は必要。

遮音性

遮音性はセミオープンなので多少音は抜けてきますが、
自室で音楽を聞いている分には気になることはないです。

音楽を流していない状態では割と外の音は聞こえる方ですね。

音漏れ

セミオープンなので多少音漏れはあります。
静かな屋外で視聴する場合などは多少注意が必要です。

音質・チューニング評価

ここからは、音楽鑑賞・モニター用途としてのXiao Qiaoそのものの音質をチェックします。

全体的な音の傾向

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Xiao Qiaoの音を一言で表すなら、

「抜けがいいドンシャリ」

という印象です。

音のバランスとしてはV字でメリハリがある感じ。
寒色な鳴りも感じるのですが、中低域に温かみを感じます。
まぁニュートラルよりの若干寒色ぐらいでしょうか。

音の躍動感や空気感みたいなのはそこまでないです。

低音

低域はローミッドが中心となってなっている印象です。

ドライバーとしてはもっとローも含めて出ていると思うんですが、
セミオープン構造のため適度に抜けて、ある程度量感や輪郭は残しつつも低音の深みは出てないです。

サブベース

サブベースの量感は少なめ。
沈み込むような感じはないです。

EDMなどのサブベース帯は表現しきれてない感じはあります。

ミッドベース

キックやベースの量感は十分ある印象。

セミオープンとグラフェン振動版のダイナミックドライバーの組み合わせで、
締りが良くアタック感のあるタイトめな低音という感じ。

キックやベースの輪郭、ラインが聞き取りやすいなと思います。

スピード・収束

立ち上がりはちょい速め。
余韻も全体的にそこまで残らないです。

アップテンポでももたつくような感じは薄いかなと。

中音

ボーカル

距離感は標準ぐらい。
ちょっとボーカルは引っ込み気味に感じなくもないですが、不足感はないですね。

高い声の抜けはそこそこ。突き抜けるような感じはないですが明瞭ではあります。

楽器

ギターのキレがいい感じ。
ブリッジミュートが膨らみ過ぎず、キレの部分がいい感じに出てきてます。

どっちかというとテレキャスとかシングルコイルのギターが中心の曲のほうが得意そう。
メタルとかだと若干量感・躍動感が足りない感じはある。

スネアとかタムの量感は多くはないが、存在感や聞き分けはしっかりあります。
胴鳴りが若干薄めな気はしますが、皮のアタック感は感じられますね。

高音

高域はスッキリして明瞭な傾向にあります。
若干高域が伸び切っていない印象はあります。

シンバルなどの金属音は刺さらないけど、存在をしっかり感じられていいです。

ブラスはしっかり感じるものの、若干奥まった印象はあるかも。
この辺はミドルのチューニングが影響してそう。

空気感・臨場感みたいなものの表現は薄め。

「サ行」などの歯擦音は気にならないですね。
ボーカル自体若干抑え気味なのもありますが、聞きやすいと思います。

耳に刺さりやすいピークみたいなものは感じにくいです。

音場・解像度・定位・トランジェント

解像度

細かな音まで拾いやすいかという点では、
価格なりの纒まった感じは薄く、各楽器はしっかりと聞こえるのがいい。

音の粒子の細かさという点では、価格なりの粗さみたいなのは感じます。

分離

複数の音が同時に鳴った際の分離感はそこそこといったところ。

ギター・ベース・ボーカル・シンセ等の上モノが団子になって聞こえるようなことはそこまでなく、
はっきりとそれらを認識することはできます。

全体的にかっちり明瞭に各楽器が鳴っているような分離感というよりは、
ある程度音の塊で聞こえてくるものの、しっかり判別はできるという表現が良いかと思います。

定位

各楽器の定位の違和感や、センターの定位ズレ等は感じません。
変に位相ズレを感じるようなこともないですね。

音場

左右の広がりはDD1発にしては広め。

ただ空間として広いかと言われるとそんな感じはないですね。
鳴りとしては近め。高さと奥行きをあまり感じないかも。

トランジェント

音の立ち上がりは全帯域で速めだと思います。
ドラムやベースのアタック感ももたつくことなく抜けて、サッと減衰していく感じです。

ダイナミクス

小さい音から大きい音までの強弱表現はそこまで得意な印象はない。

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V字型のドンシャリ傾向ではあるものの、派手さがあるようなチューニングではなく、そこそこ落ち着いたドンシャリって感じ。サブベースの量感はないものの、ベース域はしっかりと感じられ、かつセミオープンによる抜けの良さが相まって全体的にタイトさを生み出している。ピークを感じにくく長時間いい音で音楽を楽しめるイヤホンだと思います。

制作用途という観点では、帯域バランス的に見えないところがでてきてしまったり、エフェクトの適用量のジャッジが甘くなりそうな感じはありますが、アタック感やリスニング環境の一例として使うのは悪くないと思いますね。

FPSゲーム視点

続いてゲーム用途。
今回は主にVALORANTで確認しています。

足音の聞き取りやすさ

足音自体は問題なく聞き取れる。

音の距離感・方向

左右方向、上下方向ともに距離感の把握は可能。
ちょっと横に広がって聞こえるような感じはある。

情報量が多い場面

複数の銃声、足音、アビリティ音が重なった際は聞き取れるレベルではあるけど、
ちょっと銃声の低域が邪魔する感はある。

爆発音・銃声

ドンシャリ傾向ではあるため、
少し低域が強めで、多少他の音と被る時はある。

ただ派手なチューニングではなく、減衰も早めではあるので、
そこまで混濁した感じが出ることはない印象。

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FPSゲームに向いているとオススメはしないが、無難にこなせるイヤホンです。
情報の取得が問題になったり、聞き疲れするようなことは発生しづらいかなと思います。

良かったところ

良かったところ
  • 1DDながらダイナミックの迫力を残しつつ、セミオープンによる抜け感・明瞭感があって、1DDとは思えない纒まった良いサウンドに仕上がっている
  • シェルは大きめだが非常に装着感が良く、音の鳴りに影響も与えないし、長時間使用しても疲れにくい
  • 付属品もしっかりとしていて、これを購入するだけでも十分に楽しめる

気になったところ

気になるところ
  • サブベースの帯域は出てなさを感じる
  • 価格なりの音の粒子の粗さや空気感のなさはある
  • 欲を言えば4.4mmをプラグ交換で使用できると良かった

最終評価

評価項目評価
ビルドクオリティ★★★★☆
装着感★★★★☆
音★★★★☆
コストパフォーマンス★★★★★

用途別

用途評価
音楽鑑賞★★★★☆
FPS★★★☆☆
その他ゲーム★★★★☆
制作・モニター★★☆☆☆

総合評価

★★★★☆ / 5.0

さいごに

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今回はHarmonic Empire「Xiao Qiao」をレビューしました。

Xiao Qiaoは弱ドンシャリで明瞭さと抜け感を大事にしつつも、
DDの迫力を犠牲にしないサウンドをこの価格帯かつ1DDで体現できている少ないイヤホンだと思います。

価格なりの音の粗さやある程度の塊は感じつつも、
セミオープンならではの抜けの良さと、寒色寄りのドライバーとの相性が抜群です。

FPSも無難にこなし、その他ゲームや音楽鑑賞ではその力を十分に発揮してくれます。

個人的には1万円前半までのクラスなら頭3つぐらい抜けて好き。

では!

商品リンク

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ABOUT ME
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Device Reviwer / Composer / IT Engineer
本職はITエンジニア。 2024年より本格的にSNSにて、カスタムキーボード、ゲーミングデバイス、デスク関連のレビューを投稿開始し、情報を発信しております。 2025年に本ブログ「しとらするーむ」を開設。
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