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入手しやすい高性能磁気PCBキット「TENKO ARC 60 8K PCB Module Kit」

c1trus
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こんにちは、c1trusです!

今回はArbiter Studioからリリースされている高性能PCB、
「TENKO ARC 60 8K PCB Module Kit」をレビューしていきます。

GH60互換で、ポーリングレート8KHzと256Kのスキャンレートを備え、
デュアルLEDや0.001mmRTに対応した本製品は一体どのような製品となっているのか、
詳しく見ていきましょう!

※レビューにあたりArbiter Studio様から製品をご提供いただきました。

ハードウェア

ケースの選び方について

GH60互換のPCBとなっているので、
GH60互換のトレイマウントケースであれば、5箇所ネジ止めするだけで使用可能。

トレイマウント以外のケースであれば、
ケースにあった専用プレートを発注し用意すれば使用可能です。

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フォームを除けばKey SnapやPCB Snapを利用しO-ringマウントできなくもないです。

今回私はKBDfansのHoly60を利用しています。

プレート

カーボンファイバープレートが付属します。
プレートマウントスタビライザー専用です。

プレートごとの打鍵感の硬さ、音の変化は以下のようになっています。
Neo Studioの公式サイトより引用していますが、個人的にも見解に相違はありません。

  • Hard ———————————————> Soft:
    Carbon Fiber > Aluminum > FR4 > POM > PC > PP
  • Clack ———————————————> Thock:
    Carbon Fiber > Aluminum > FR4 > POM > PC > PP

アルミニウムと違いは、

  • アルミのほうが金属的な響きや、低音が出る
  • アルミより更に感触は硬い

といったところでしょうか。

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コロコロ、カラカラしたClackyを楽しめるのがCFで、
硬いので精度面でもたわみにくく有利ですね。

PCB

Sparklink共同開発のデュアルLED採用PCBとなっています。

  • 配列は61Keyの60%
  • レイアウト変更はできない
  • PCBマウントスタビライザー対応
  • デュアルLED

PCBマウントスタビライザー用の穴もあるので、
プレートを用意すればPCBマウントスタビライザーに変更することも可能。

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スタンドオフの位置がちょくちょくWootingなどとは異なるので、ケース変更やスタビライザーを変更する場合は、プレート発注することをオススメします。

フォーム

  • Poronプレートフォーム
  • Switch Pad
  • PETシート

以上の3つで、ノイズや打鍵感の調整が行われています。
もちろん好みによって調整可能。

スタビライザー

Designer Studio “Adaptive” Stabilizersを採用。
プレートマウントスタビで、しっかりファクトリールブ済み 。

ガタつきは少なく、リバウンドも適切。
金属由来のノイズも感じず、品質は高め。

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プレートを変更する以外でスタビを変更する必要はないかと思います。

打鍵音、打鍵感

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動画で確認していきましょう!

以下の構成でビルドして打鍵音を収録しております。

  • KBDfnas Holy60
  • UR ICE Ultra
  • DCX Citrine

DCX Citrineの傾向で少しこもった感じにはなりますが、
CFプレートの硬めで軽く、歯切れのいい音が心地よいですね。

打鍵感はプレートとマウントが合わさって硬めにはなりますが、
相当ハードパンチャーじゃない限り、そこまで打ち疲れするようなこともありません。

音は当然大きめになるので、
苦手な人はスイッチを静かめのものにして鳴らすなど
ユーザ側で工夫も可能です。

スタビライザーの感触も良好ですし、
デフォルトでいい仕上がりだと思います。

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流行りのNovaをCFプレートで鳴らすのも面白いかもしれませんね!

ラピッドトリガーの精度と遅延

Swagkeys Neon Tester にて計測しています。
数値はあくまで参考程度に考えてください。

KeyboardKey Up (ms)Key Down (ms)
DrunkDeer A75 Ultra0.7390.467
AMISIS Solo Leveling0.9440.456
Wooting 80HE (Tachyon)0.4680.461
KBDfans Tofix0.3452.436
MelGeek Real670.4030.214
Pulsar PCMK3 60HE7.820.238
Attack SharkR85HE0.360.848
DrunkDeer X600.5426.763
MCHOSE Ace68 Turbo0.3130.622
Storia Comet751.0547.809
Arbiter Studio ARC600.4030.52
Wuque Studio Flux 60HE0.4310.578
Rakka Atlas0.3020.129
Wraith W600.5651.55

同じくSparklinkが開発に関わっているFlux60HEや、
Wootingのタキオンモードと同程度の遅延という結果です。

最速クラスではありませんが十分に低遅延であり、
実用ではトップクラスの性能であることは間違いないです。

実際の使用感ですが、

  • デッドゾーン0
  • RT 0.001mm
  • AP 0.8mm
  • UR ICE Ultra 使用

以上の設定でインゲームで運用してみましたが、非常に安定性が高く、
特に入力切れを感じるようなことはありませんでした。

スイッチがUR ICE Seriesでこの安定性なのは、
後述のスイッチプロファイルの多さと最適化がしっかりしているからでしょう。

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Rakka Atlasのキレとは体感差がありますが、
インゲームでは誤差ですね!

ソフトウェア

Webドライバーに対応しています。

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しっかり日本語翻訳も対応されていてアツい!

KEYMAP

こちらからキーのリマップをすることが可能です。
特に縛り等はなく全て自由に変更することが可能で、とても良いです!

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  • Win/Mac切り替え
  • IME ON/OFF
  • プロファイル切り替え
  • マクロやマルチメディアキー

ゲームにもタイピングにも使えるような自由なマッピングと機能を備えていてGood!昨今の磁気キーボードではこの辺のユーテリティがとても大事です。

LIGHTNING

エフェクトと色を変更することが可能です。キーごとにも変更可能。

デュアルLED対応のスイッチを搭載している場合は、
UpperとLowerを個別制御することなんかも可能。

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Fnレイヤーの色分けも変更できると良かった…!
今後のアップデートに期待!

PERFORMANCE

Actuation

アクチュエーションポイント(AP)の設定になります。
最短0.001mm、0.001mmステップで変更可能。

Rapid Trigger

Release Sensitivitが入力が切れるまでの距離、
Trigger Sensitivityが再トリガーするまでの距離です。

個別に制御可能で、
最短0.001mm、0.001mmステップで変更可能。

Callibration

スイッチのキャリブレーションになります。

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初回使用の際、スイッチを変更したときは必ず実施しましょう!

また定期的に行うことで、精度を寄り維持することが可能です。

Advanced Settings

TopとBottomのデッドゾーン設定になります。
誤動作防止のために反応しない区間を設定することができます。

もちろんゼロにすることも可能。

Switch

スイッチのプロファイルをここから選択できます…
なんですが数が圧倒的No.1です!!!!素晴らしい!!!

使用するスイッチを選択して、必ずキャリブレーションを行いましょう。

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代替のスイッチはプロファイルがあるので非常に心強いポイントです!

個人的にはRadiantやAstrolinkなどのHMX系が増えてくれると嬉しいので、これもアップデートに期待です。

ADVANCED

SOCDやMod-Tapなどの拡張キーの設定が可能です。

SOCD

バインドされたキーが同時に押された時、どちらか一方のみを優先して入力を有効にする(最後入力優先 or 絶対優先)か、または両方とも無効にするか(ニュートラル)を設定できます。

カウンターストレイフに有効です。

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RS(Rappy Snaapy)との差は優先順位の決定方法にあります。
深度を利用するのか、入力順を利用するのかの差になります。

DKS

1つのキーでキーストロークに応じて最大4つの機能を割り当てることが可能です。

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インゲームでは浅め歩き、深め走りや、しゃがみ/伏せ、アビリティの使い分けなどを1つのキーの押し込み具合で調節したりできます。

MPT

基本的にはDKSに似ていますが、
こちらは押し込み時に3段階に分けて別キーをバインドできます。

MT

1つのキーで短押しと長押しを利用して2つの機能を実現できる機能です。

ゲーミング用途ではShift短押しでアビリティ、
長押しでダッシュなど色んなシーンで利用されています。

TGL

一度押せば押している状態が維持され、再度入力されると切れる機能です。

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通常Shiftキーを押しながら走るのを、1回Shiftをタップすると押し続けなくても走りになり、再度Shift入力で歩きに戻せたりします。

END

キーを離した際に別のキーを入力できるようにする機能です。
Aを離した際にD入力など、自動逆キーみたいなことが可能です。

この辺はタイトルによっては使用禁止だったりするので注意。

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拡張キーの設定がARC60で1番問題視しているのですが、Mod-Tapなどで通常キー以外のキー(IME ON/OFFを含む特殊キー系)がアサインできません。

IME ON/OFFを含む特殊キーがたくさん実装されているのに、これはもったいなさすぎるので、是非アップデートで実装してください!(もしアサイン方法あったらすいません…)

個人的にはこの一点が解決されれば一軍使用できる🤔

あとRS(Rappy Snappy)が無いように見えます。

MACRO

ここからマクロを設定できます。
繰り返しなども細かく設定できるので良いですね!

SETTINGS

Firmware Updateはここから、オンラインもしくはローカルファイルから可能です。
初回使用時は必ずのこと、定期的にアップデートしましょう。

ポーリングレートは基本8kHz、スリープはお好みで。

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スイッチのプロファイル追加や、バグ修正、機能追加が行われますので是非に!特にARCはユーザーの意見を反映している印象です。

さいごに

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今回は、Arbiter Studio の TENKO ARC 60 8K PCB Module Kit を詳しくレビューしました!

低遅延で安定性も高く、モジュールは組み立て済みで、
トレイマウントケースであればネジ止めするだけでビルドも簡単。

カーボンファイバープレートを選択しているのも気に入っていて、
Clackyな音を作りやすく好みです。

ラピトリの精度や遅延も優秀ですし、
スイッチのプロファイルが多く色んな環境での最適化もされており、
ゲーム面で非常におすすめできる、PCBモジュールキットです。

Webドライバーも比較的使いやすく、
拡張キーで特殊キーだけ設定できないのが惜しかったです。

ただユーザの声を反映して、アップデートしてくれるメーカーですので、
今後のアプデにも期待を込めて、オススメできるPCBキットです。

では!

商品リンク

公式

ふもっふ(国内代理店)

ABOUT ME
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Device Reviwer / Composer / IT Engineer
本職はITエンジニア。 並行して作曲活動、デバイスレビュー、インテリアデザインなども行っております。 2024年より本格的にSNSにて、カスタムキーボード/デスク/ルームセットアップやデバイス関連のレビューの投稿をはじめ、暮らしを彩る情報を発信しております。 2025年に本ブログ「しとらするーむ」を開設。
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