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【PR】FPSゲーマー視点から見る「TITAN ARMY P275MV-A」

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リンクスインターナショナル様から神コスパと噂のTITAN ARMY P275MV-Aのご提供頂きました!

4K@144Hz<->FHD@288Hzのデュアルモード、量子ドット、MiniLED、黒挿入「DyDs」…ゲーマー向け機能も満載なのにお手頃な本機をFPSゲーマー視点から見ていきます!

「TITAN ARMY P275MV-A」の仕様

主な仕様
  • 27インチ
  • 4K UHD @144Hz <-> FHD@288Hz のデュアルモード
  • FastIPS + 量子ドットのパネルを採用
  • 1152ゾーンのMiniLEDを搭載
  • 応答速度はODで1ms
  • DyDs(黒挿入)、ナイトビジョン、カラーエンハンスなどゲーミング機能が満載
  • VRR対応(G-Sync互換あり)
  • HDR1000相当

4Kで仕事やクリエイティブ作業、映像美を求めるゲーミングなどを楽しみつつ、OLEDに対抗できる黒挿入などの機能を搭載してハイエンドなFPSを楽しむことができる、定価で6万前半のコスパを持つモニターとなっています。

量子ドット/MiniLED/OLEDについて

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そもそも量子ドットとかMiniLEDとかOLEDとかってナニ・・・?って方も多いですよね?

量子ドット(QD)とは

量子ドットは、光を受けると特定の色の光を正確に発光するナノサイズの半導体です。この特性をモニターに応用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 色表現の向上:純度の高い三原色を生成できるため、非常に広色域で鮮やかな色彩を従来のモニターに比べて再現することが可能です。
  • 高輝度と高コントラスト: 光の変換効率が高く、少ない電力で明るい画面を実現できます。これにより、明暗の差がはっきりとした、メリハリのある映像を楽しめます。
  • 長寿命: 量子ドットは無機材料なので、有機ELディスプレイに見られる焼き付きの心配がほとんどなく、長期間安定した画質を保つことが可能です。
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色が今までより鮮やかで、より明るさと暗さを表現できる!と考えてもらって良いです!

MiniLEDとは

Mini LEDは、液晶モニターのバックライト技術の一種で、従来のLEDバックライトに比べて非常に小さなLEDを多数敷き詰めることで、画質を大幅に向上させる技術です。

画面の直下に、従来のLEDよりもはるかに小さいMini LEDを数千個以上配置し、それらを多数のエリア(ローカルディミングゾーン)に分割して個別に明るさを制御します。

  • 高コントラストと深い黒表現: 分割した各エリアのバックライトを細かく制御できるため、映像の暗い部分ではLEDを弱めたり消したりすることで、引き締まった深い黒を表現できます。これにより、有機EL(OLED)に近い高いコントラスト比を実現します。
  • HDR表現の強化: 高いピーク輝度と緻密なローカルディミングにより、HDRコンテンツの明暗の差や細部を鮮明に再現し、よりリアルで迫力のある映像を楽しめます。
  • 高輝度: 従来のLEDバックライトよりも多くの光を効率的に生成できるため、非常に明るい画面表示が可能です。
  • 焼き付きのリスクが低い: 液晶パネルと無機材料のMini LEDバックライトを使用しているため、有機ELディスプレイのような焼き付きの心配がほぼありません。
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高コントラスト、高輝度が実現できて従来よりも映像がキレイになるんだ!ぐらいの理解で大丈夫です。分割数は多ければ多いほどいいと覚えておきましょう!

OLEDとは

OLEDは、画素一つ一つが自ら発光する「自発光」方式のディスプレイです。バックライトを必要としないため、以下のような大きなメリットが生まれます。

  • 完全な黒と無限のコントラスト:バックライトがないため、黒を表示する際はその画素の発光を完全にオフにできます。これにより真の黒を表現でき、明るい部分とのコントラストが極めて高くなります。そのため暗いシーンの表現力が圧倒的です。
  • 優れた色再現性:各画素が直接発光するため、色の純度が非常に高く、鮮やかで正確な色を再現できます。
  • 超高速応答速度:画素が電気信号に直接反応して発光するため、非常に速い応答速度を実現します。これにより動きの速い映像でも残像感が非常に少なく、FPSゲーム等で非常に優位です。
  • 広視野角:バックライトによる光の漏れや色の変化がないため、どの角度から見ても色や明るさの変化が少なく、画面を斜めから見てもきれいに見えます。
  • 薄型・軽量化:バックライトが不要なため、ディスプレイ構造がシンプルになり、非常に薄く、軽量なモニターが実現できます。
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ただ一つ弱点があり、同じ静止画面を表示し続けると焼付きのリスクが非常に高いということです。焼付きを防ぐための機能があるので、神経質になるほどではないですが、覚えておきましょう!

内容物

内容物リスト
  • モニター
  • スタンド
  • 電源
  • DPケーブル
  • スタートガイド
  • キャリブレーションシート

スタンド、チルト機能

モニターの上下は4cm-16cm(実寸)、90度ピボット、画面チルト、左右スイベルなど一通りの機能を有しています。VESAマウントにも対応(100×100)。

ゲーマー向け機能について

デュアルモード

4K UHD と FHD を切り替え可能です。リフレッシュレートは4K UHDで144Hz、FHDで288Hzとなっています。

作業時や高リフレッシュレートを必要としないゲームは4K UHDとHDRで利用、FPSゲーム時はFHD@288Hzで利用というイメージです。

また25インチシミュレーションと擬似4Kモードが存在しています。

25インチシミュレーション

競技ゲーマーが慣れている25インチ(24.8インチ)をシミュレーションしてくれるモードです。

3536×1996 のドットバイドットで25インチシミュレーションを利用できる!!までは良いのですが、リフレッシュレート制限がかかり120Hzまででしか利用できないので、競技ゲーマーが求めるメリットが相殺されてしまっているのは残念なポイントですね…

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FHDよりリフレッシュレートが下がるのは分かりますが、4K UHDよりも下がってしまうのは少し悲しい…

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4K UHD(最大120Hz)を擬似的に再現してくれる、PS5などコンシューマー機向けの機能です。こちらはコンシューマー勢にはメリットがあるのではないかと思います。

DyDs / オーバードライブ

DyDsはフレーム切替時に真っ黒なフレームを挟む、黒挿入と言われる技術を利用し、ホールドボケを軽減し、残像感を少なく見せる機能です。振り返りの多いシーンなどで顕著に差が出て、視認性が向上します。

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BenQのDyAc+やASUSのELMBなどと同じような機能ですね!

オーバードライブは画面の応答速度を向上させ、高リフレッシュレートに必要な応答速度を確保しボケを少なくするための機能です。

DyDsと応答速度のオーバードライブでOLEDに迫る視認性を得ることが目的で、FPSゲーマーには必須です。

以下は240fpsでスローモーション撮影したDyDsオフとDyDs ULL Level3のUFO Testです。

DyDs OFF (+オーバードライブLv3)
DyDs ULL Lv3(+オーバードライブLv3)

240fpsの撮影では参考程度にしかなりませんので、実際の目ではもっとはっきりと差がありますが、動画でもDyDsオンの方がブレが少ないのが分かるかと思います。

OLED アンチフリッカーON

こちらは240HzのOLEDモニターのUFO Testとなっております。DyDs ONと比べてもOLEDのほうが若干キレイに見えるかなと思いますが、OLEDと大きな差がでない程度までDyDsは残像軽減ができているように感じます。

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良いことばかりではなく、残像低減に黒フレームを挿入するので基本的に輝度が下がりますが、DyDsは大きくは下がらないので実使用は問題ないです。また、ナイトビジョン等で補正すれば気にならないレベル感にできます。

Adaptive-Sync (VRR)

モニターとグラフィックボードの間で、映像のカクつき(スタッタリング)や表示のズレ(ティアリング)をなくし、滑らかなゲームプレイを実現する技術が可変リフレッシュレート(VRR: Variable Refresh Rate)です。

代表的なものとしてAdaptive-SyncG-Sync があり、P275MV-AはAdaptive-SyncG-Sync互換モード に対応しています。

このモニターはAMD/NVIDIAどちらのグラフィックボードでもVRRの効果が得られるようになっています。

Adaptive-SyncはVESAが策定したオープン規格でAMDのFree-Syncをはじめとして、多くのモニターやグラフィックボードでサポートされています。

NVIDIAが提供する可変リフレッシュレート技術「G-Sync」には、専用のハードウェアモジュールを搭載したG-Sync(高価だが高性能)と、Adaptive-Sync(FreeSync)対応モニターでG-Syncのような効果を得られる「G-Sync互換モード」があります。

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注意点として、DyDsとVRRは併用できない仕様になっています!振り返りがかなり多い局面ではAdaptive-Syncのほうが優位なこともあるので、ご自身の感覚で良い方を利用しましょう!

ナイトビジョン

暗所を4段階の強度で明るく補正してくれる機能です。

オフ
Lv2
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暗い場所の視認性が上がり、敵の位置や構造物が把握しやすくなっていますね!

シャドウバランス

もう一つの暗所補正機能で、1-100もしくはオフの100段階で細かに暗い部分の明るく補正できます。

40
60

実際40以下ぐらいは黒が潰れ始めたり、60以上は白飛びはじめたりするので、100段階とはいえ実効値はそんなにない印象です。実効値内では有効に補正できるので好み合わせて設定しましょう。

カラーエンハンス

色彩を強調する機能で10段階で補正がかけられます。

0
10

10などの極端な設定でも破綻はしていないので、好みに合わせて設定しましょう。

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敵の赤表示とかが濃くなって識別しやすくなったりします!

OSDとソフトウェア

画面下部の物理ボタンで各種設定が可能です。

ただ機能モリモリな分非常に設定項目数が多いため、非常に時間が掛かります。

と、色々見ていたところ中国の本家サイトにPCから変更できるソフトウェア(VIEW WIDGET PC)を発見しました。8割から9割の設定はこちらで変更可能なので、基本的にはPCからソフトで変更したほうが良いでしょう。

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といっても設定項目が多いので、Sceneのプリセットをカスタムで調整するのがオススメです!

毎回入力切替やデュアルモードの切り替えをするのにソフトからするのも面倒なので、
そういったときはOSDのホットキーを設定しておきましょう。

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2個まで設定でき画面下部のボタン1発でアクセスできるようになります。大抵の項目が設定できるので、お好みに合わせてご登録ください!※OSDからしか登録できないっぽいです

FPSゲーマーからみる総評

大前提としてFPSゲーマーはHDRを必要とはあまりしていません。
応答速度やリフレッシュレート、ゲーム補助機能が非常に大事です。

ではこのモニターが検討の余地に入らないかといえば、そうではないかなと思います。

高リフレッシュレートのモニターは低価格帯でも増えてきているものの、DyDsクラスの黒挿入と、応答速度のオーバードライブを持った競合となってくると、Zowie 2546K/2546Xなどが挙げられてきます。

画面の大きさの違い、パネルの違いなどはありますし、2546Xの方がゲームにおいて優位性はありますが、それでもこのクラスのものが6万台(セールだと5万台)で手に入るのは大きいと思います。

このモニターには4Kで利用できる、MiniLED(1152ゾーン分割)など普段利用時のメリットも非常に大きいです。その点競技用FHDモニターはゲーム以外での利便性はほぼないです。

そういった点を踏まえて、FPSゲームも結構ガチでやるけど、その他芸術鑑賞や作業にも使うという方にとって、いい選択肢になるモニターだと感じました。

ただFPS用途に割り切るなら同社のP275MS+のほうが高解像度でリフレッシュレートも出ますし、2台のPC併用したり、FPSやコンシューマーゲームまですべてを1台でこなしたいなら、KVMもついている同社のP275MV-MAXのほうが利便性が高いです。値段差もそこまでは大きくないです。

結論としては、

  • FPSのみ -> P275MS+
  • FPS + 4Kのグラ重視ゲーム + コンシュマー機 -> P275MV-A
  • FPS + 4Kのグラ重視ゲーム + コンシュマー機 + リモートワーク -> P275MV-MAX

といった指標で選べば良いかなと思います。

ABOUT ME
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Device Reviwer / Composer / IT Engineer
本職はインフラ/セキュリティエンジニア。 並行して作曲活動、デバイスレビュー、インテリアデザインなども行っております。 2024年より本格的にSNSにて、デスク/ルームセットアップやデバイス関連のレビューの投稿をはじめ、暮らしを彩る情報を発信しております。 2025年に本ブログ「しとらするーむ」を開設。
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