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FPSもMMOもリモートワークもすべてをこなす最強モニター「ASUS ROG Swift OLED PG32UCDP」購入レビュー

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FPSもMMOもリモートワークもすべてをこなす最強モニター「ASUS ROG Swift OLED PG32UCDP」を購入しましたので、使用レビューをしていきます。

商品リンク(アソシエイト含む): https://amzn.to/4ieFPdb

同梱物

  • キャリブレーションレポート
  • モニタースタンド
  • DisplayPort 1.4ケーブル
  • Ultra High Speed HDMIケーブル
  • 電源アダプター
  • 電源コード
  • クイックスタートガイド
  • ROGポーチ
  • USB 3.2ケーブル
  • USB-Cケーブル
  • VESAマウントキット
  • 保証書

詳細スペック

  • パネルサイズ: 31.5インチ
  • パネル種類: WOLED(白色有機EL)
  • 解像度: 3840×2160 (4K UHD) / 1920×1080 (フルHD)
  • リフレッシュレート:
    – 4Kモード: 最大240Hz
    – フルHDモード: 最大480Hz
  • 応答速度: 0.03ms (GTG)
  • アスペクトコントロール(24.5インチ/27インチモード)
  • 表面仕様: ノングレア(反射防止)
  • コントラスト比: 1,500,000:1
  • 最大輝度: 450 cd/m² (通常時), 1300 cd/m² (HDR時)
  • 表示色: 約10億7370万色
  • 視野角: 水平178°、垂直178°
  • HDR: DisplayHDR 400 True Black
  • 入出力端子:
    – DisplayPort 1.4 DSC x1
    – HDMI 2.1 x2
    – USB-C x1 (DP Alt Mode, 90W給電)
    – USB 3.2 Gen 1 Type-A x2
    – 3.5mmステレオミニジャック x1
    – SPDIF out (Optical Digital Audio Out)
  • Auto KVM
  • OLEDアンチフリッカー
  • 人感スクリーンセーバー

モニターの目玉機能/注意点

デュアルモード/アスペクトコントロール

デュアルモード

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デュアルモードって何?

デュアルモードは4K/240HzとFHD/480Hzを切り替える機能です。
本来モニターは固定の解像度と最リフレッシュレートを持ちますが、このモニターではそちらを変更することができます。

切り替えに関しても、4K/240HzとFHD/480Hzをハードウェアスイッチで瞬時に切り替え可能
なため、変更にストレスもそれほど感じません。

アスペクトコントロール

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じゃあ、アスペクトコントロールは?

アスペクトコントロールでは24.5インチ/27インチモードに変更可能です。
32インチの画面の表示領域を絞って24.5インチと27インチのサイズに変更して表示してくれます。

FPSでは特に24.5インチFHDのモニターが競技シーンでも採用されています。
一般のプレイヤーでも24.5インチもしくは27インチを好む方が多い印象で、個人的にもそのほうが視認性や反応速度を考えると良いと考えています。

どのようなシーンも1枚でこなせるように配慮された機能ですね!

32インチ4K
27インチ/dot by dot
24.5インチ
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Fnaticのスキンかわいいぞ!!(関係ない)

使用感について

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実際の使用感は?

32インチFHDのピクセルパーフェクト状態でのゲームは、リフレッシュレートが480Hzという点は素晴らしく残像感が少なく快適です。240Hz以上は差がないなんて言われていた時代もありますが、一般人の私でも違いがはっきりわかるぐらいには違います。

ですが32インチFHDは流石にPPI低すぎてゲームしづらいという印象です。
個人的にはFPSが出るような設定とスペックであるなら4K240Hzでゲームしたほうが、480Hzであることよりも快適かなと感じています。

24.5インチ/27インチモードに関しては、27インチモードは、3288*1850のピクセルパーフェクトです。24.5インチモードはFPSで親しみのあるサイズ感ではありますが、ピクセルパーフェクトではないです。

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ピクセルパーフェクトって?

入力された映像信号のピクセルと、ディスプレイの物理的なピクセルが1対1で対応している状態のことです。本モニターは32インチ4Kなので物理ピクセル数は3860*2140のため入力信号も3860*2140であればピクセルパーフェクトとなります。

アスペクトコントロールでは24.5インチ/27インチの物理的なサイズに表示領域を変更するため、実際の物理ピクセルと入力信号のピクセルに差が生じ、ドットバイドットで表示できません。

つまり、平たく言うと敵の頭や輪郭が通常の24.5インチFHDよりも滲みます。
遠距離にいる敵の頭を1発で撃ち抜くような状況だと結構気になりますね。

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アスペクトコントロールするなら27インチモードが良いかも
27インチならFPSでも慣れでいけます

アスペクトコントロールする際はFHD/480Hzモードでも可能ですが、27/24.5インチともにピクセルパーフェクトにならないので注意です。

アスペクトコントロール -> 16:9 -> ドットバイドットを選択しても27インチの3288*1850表示になる仕様のようです

WOLEDの色、応答速度、HDRについて

まずは普及しているOLEDパネルにはWOLEDとQD-OLEDの2種類があるので違いを抑えておきましょう。

WOLED(White OLED)QD-OLED(Quantum Dot OLED)
発光原理白色有機EL素子を使用し、カラーフィルターを通してRGB(赤、緑、青)の光を生成青色有機EL素子を使用し、量子ドット層を通して赤と緑の光を生成
輝度高輝度化が難しい傾向がある高輝度化が可能
QD-OLEDに比べて色域がやや狭い
コントラスト比が高く、深い黒を表現できる
色域が非常に広く、鮮やかで正確な色表現が可能
視野角広い広い
応答性能超高速超高速
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個人的には発色に一番違いが出るなと感じております。

色について

過去にINZONE M10S(パネル不明ですがQD-OLED系な気がする)とAW3225QF(QD-OLED)の2種類使用経験がありますが、色域や色の再現性という面では、QD-OLED採用前述モニターと本モニター採用のWOLEDでは差を感じるほどでも無いです。

巷ではQD-OLEDのほうが赤が綺麗、WOLEDのほうが黒が綺麗など言われておりますがが、
あくまで原理的にはであり、体感だと言われてみればそうかも?ぐらいだと思いました。

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どちらかというと、QD-OLEDパネルの明るいところで使用したときの赤みがかった反射の方が気になる

各社対策はされていますが、AW3225QFはハーフグレアなのでより反射が気になりました。

応答性能

応答性能はどちらのパネルも0.03msでOLEDらしい高速応答性能なので、
高リフレッシュレートと組み合わせると最高のゲーミング体験が得られます。
IPSには戻れない。

HDR

コンテンツ視聴の面で気になるのは、HDRのピーク輝度とDisplayHDRです。

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HDRって?

HDR(High Dynamic Range)は、映像の明るさの幅(ダイナミックレンジ)を広げる技術です。HDRは、SDRよりも明るい部分と暗い部分の輝度差を大きく表現できるため、人間の視覚に近い映像表現を可能にし、より没入感のある映像体験を得られるという感じです。

本モニターはピーク輝度が1300cd/m²でVESAのDisplayHDR 400 True Blackを取得しています。

QD-OLED採用のAW3225QFでピーク輝度が1000cd/m²、INZONE M10Sは1300cd/m²で、ともにDisplayHDR 400 True Black取得です。

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WOLEDでピーク輝度が高い!

体感としてもPG32UCDP、M10Sは差を感じませんが、AW3225QFは少し暗いと言った印象です。

DisplayHDR 400 True Blackは有機EL向けの規格の中では一番下のランクになるので、
より高性能なHDRもほしい方は、ASUS ROG Swift OLED PG27UCDMLGのUltraGearシリーズが良いかもしれません。

OLEDアンチフリッカー搭載

ROG独自のOLEDアンチフリッカーテクノロジー搭載で、リフレッシュレートの変動時に発生しやすいフリッカーを軽減してくれます。

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FPSでの振り向きが多いシーンで残像が目に見えて低減されます。

240hzでも残像が抑えられそれ以上のハイリフレッシュレートに近しい残像感だなと感じました。INZONE M10Sに近づける印象。

アンチフリッカー使用するとアスペクトコントロールとVRRが使用できません。あくまでネイティブで使用する際のための機能と割り切ったほうがいいです。

オートKVM機能/USB PD65w-90w

このモニターは入力を切り替えるだけで、モニターのUSBハブに接続している使用デバイスすべてを自動で、現在画面表示しているPCに切り替えることができます。

つまり、2PC間でデバイスのつなぎ直しや複数デバイス用意するなんてことは必要ありません

またUSB-CのポートはDP AltとPD65W/90Wに対応しているため、ノートPCとケーブル一本接続のみで充電と画面出力とUSBハブが使用できます。

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リモートワーカー全員オートKVMにしよう👊

90WのPDを使用すると画面輝度制限を受けます。最大輝度の40%に制限されてしまうためMacbook Proなどで90Wモデルを使用している方は注意が必要。

人感スクリーンセーバー

画面から離れると自動的に黒画面になり、戻ると画面がつきます
焼付きが気になるOLEDモニターにはかなり心理的安全性の高い機能で良いです。

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ただ服の色にもよる様で、設定を色々試しても動作が安定せず誤反応もしばしば(T_T)

ASUS Display Widget Center

ASUS Display Widget Center

7~8割ぐらいはPC上のASUS Display Widget Centerから変更できます。

一部設定できない項目がありますが、OSDボタンで操作しなくても大体のモニター設定が可能です。アプリごとに画面設定を変更したりも可能です。

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例えばvalorant起動した時だけ設定変更するとかできる!

またOSDの一部はキーボードショートカットで変更可能なので便利です。

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画面輝度とかもキーボードショートカットで変えれるよ!

私の環境のせいかもしれませんが、ASUS Display Widget Centerの挙動が少し怪しく、設定した項目が反映されなかったり再起動すると揮発していたりすることがあります。そういった点には注意が必要かもしれません。

総評

ASUS ROG Swift OLED PG32UCDPは、ソフトウェアの安定性、USBPD90W使用時の輝度制限、アスペクトコントロール時のピクセルパーフェクト問題など、いくつかの注意点もありますが、高性能なOLEDパネルと多彩な機能を搭載し、ゲーミングからクリエイティブワークまで幅広い用途に対応できる万能なモニターです。

商品リンク(アソシエイト含む): https://amzn.to/4ieFPdb

ABOUT ME
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Device Reviwer / Composer / IT Engineer
本職はインフラ/セキュリティエンジニア。 並行して作曲活動、デバイスレビュー、インテリアデザインなども行っております。 2024年より本格的にSNSにて、デスク/ルームセットアップやデバイス関連のレビューの投稿をはじめ、暮らしを彩る情報を発信しております。 2025年に本ブログ「しとらするーむ」を開設。
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